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2018.04.02

胃アニサキス症 part2

こんにちは
4月に入り、当院も開院して2か月が経過いたしました。
晴海にも桜がきれいな場所がたくさんあり、お花見している方々もたくさんいました。

以前に一度ブログにてアニサキスの報告をしましたが、かなり頻繁にみられるので再度ブログにて取り上げました。
これまで2か月の間に当クリニックで9例の胃アニサキス症の除去を行いました。
築地が近いので新鮮な魚介類がいるのが原因かどうかは不明ですが毎週遭遇しております。

検査のほうもアニサキスを疑い緊急で11件上部消化管内視鏡を施行したところ、9件アニサキス除去を施行いたしました。
その他1例もアニサキス虫体は認めませんでしたが、胃アニサキス症後の変化と思われる小びらんと胃粘膜の変化を認めました。
それを含めるとアニサキスを疑って緊急内視鏡を行った11例中10例(91%)が胃アニサキス症でした。

原因の内訳をいうと病歴からは

しめさば 7
かつお  2

となっております。

症状としては全例とも上記の食材を食後数時間より間欠的な上腹部痛が出現。
改善しないため当院来院し緊急内視鏡にて除去という流れになっております。

また痛みの原因はアニサキスが胃壁にかみついたことによるアレルギー反応ということが言われており、除去しても痛みが続く患者さんもいるためアレルギー薬(抗ヒスタミン薬とステロイドの合剤)、鎮痛薬等を処方して経過を見ております。

さば、いか、かつお、マグロなど魚介類を食べたあとの上腹部痛が出現した際にはアニサキスが原因のことがあるので改善しない場合は消化器のクリニックの受診をお勧めします。