中央区胃がん検診
(胃内視鏡検査)の対象
中央区に住民票のある方
- 50歳以上偶数歳
(令和7年3月31日時点の年齢) - 費用は無料になります。
(鎮静剤使用時は別途3300円)
胃内視鏡検査の利点
中央区では胃がん検診が行われており、胃内視鏡検査と胃部エックス線検査が受けられます。
当院では胃内視鏡検査のみ実施しています。
胃がんの検査方法として、胃内視鏡検査と胃バリウム検査を比較すると、胃内視鏡検査は直接胃粘膜を観察できるため、より詳細な診断が可能です。
胃バリウム検査よりも早期の胃がん発見に優れています。また、胃がんなどの病気が疑われる場合、同時に生検(組織の一部を取り出し病理検査を行うこと)ができます。
胃バリウム検査で異常が見つかった場合は、追加の胃内視鏡検査が必要であり、手間がかかります。
胃内視鏡検査の特徴
経口内視鏡、経鼻内視鏡の
選択が可能
当院では、経鼻内視鏡検査と経口内視鏡検査の選択が可能です。経鼻内視鏡は、経口内視鏡に比べて嘔吐反射が少なく、鎮静剤を使用しても患者にとって比較的苦痛が少ないです。ただし、鼻腔が狭い方や鼻の中に異常がある方には適していません。そのため、まず細径スコープと同じ太さのスティックで両方の鼻腔の通りを確認します。スティックに抵抗を感じたり、鼻腔を通過できなかった場合は、経口内視鏡に変更することがあります。経口内視鏡でも苦痛を軽減するために細径スコープを使用しています。通常のスコープよりも細いため、嘔吐反射などの苦痛が少なくなります。
最新のオリンパス社製の
内視鏡システムEVIS X1を使用、
4Kモニター使用
当院では、最新のオリンパス社製の内視鏡システムEVIS X1と4Kモニターを使用しています。スコープは最新のOLYMPUS GIF-1200Nで、細径でも従来の経口内視鏡と同等の高画質を実現します。より詳細な観察を希望される方には、通常径の経口内視鏡を選択することも可能です。この場合、最新のOlympus GIF-XZ1200を使用して検査を行います。鮮明な画像が得られ、小さな病変も認識可能です。
鎮静剤の使用が可能
多くの施設では、胃内視鏡検診を鎮静剤なしで行いますが、当院では希望される方には鎮静剤を使用して検査を行っています。患者さんの苦痛をできるだけ軽減するよう工夫しています。
年齢、体格、病歴、以前の鎮静剤使用量などの詳細な問診を基に、鎮静剤の量を調節します。検査中に苦痛が伴う場合には、適宜鎮静剤を追加投与します。
当院では、日本消化器内視鏡学会専門医が胃がん内視鏡検診を行っています。
ダブルチェックでの精度管理
中央区の胃内視鏡検診では、日本消化器内視鏡学会専門医によるダブルチェックが義務付けられています。
当院でも複数名の日本消化器内視鏡学会専門医が在籍しており、複数の医師によるダブルチェックを実施しています。これにより、病変の正確な診断と見落としの防止に努めています。
日本消化器内視鏡学会の
ガイドラインに準じた内視鏡洗浄
検査後、内視鏡のスコープは日本消化器内視鏡学会のガイドラインに従い、専用の内視鏡洗浄機で洗浄します。
繰り返し内視鏡検査を行っても、適切な手順に基づいて洗浄を行うため、感染を徹底的に防ぎます。
内視鏡検査の流れ
胃カメラ検査を受ける際には、前日の21時から飲食を控えていただく必要があります。
また、一部のお薬については休薬が必要となる場合があります。
Step1内視鏡検査予約
胃がん内視鏡検診はすべて予約制となっています。電話(03-3536-8633)またはネットで予約が可能です。
- 朝食をとっていなければ当日の予約も受け付けています。直接来院して予約することもできます。
- 事前にクリニックに来院された際には、問診を行い、既往歴、アレルギー歴、服薬状況などを確認させていただきます。他の医療機関で処方された薬がある方は、「お薬手帳」を忘れずにご持参ください。
- 鎮静剤をご希望の方は、当日に車での来院はお控えください。運転できる家族と一緒に来院することは可能です。
- 予約の際や当日に、中央区胃がん検診の受診券を必ずお持ちください。
Step2検査日の前夜と朝
基本的には普段通りで構いませんが、前日の夕食は21時までに軽めに済ませ、それ以降は食事をしないでください。水分は水、お茶、スポーツドリンクに限り、他のものは飲まないようにしてください。早めに就寝して体調を整えていただけると理想的です。
喘息、高血圧、不整脈の薬など、予約時に指示された薬は普段通り服用してください。それ以外の薬については事前にご相談ください。
検査終了まで、水、お茶、スポーツドリンク以外の飲食はすべて禁止です。また、喫煙も控えてください。
Step3来院・受付
検査予約時間の30分前までに来院してください。
その際、診察券、検査の同意書、中央区胃がん検診の受診券をお持ちください。
また、ご自身で車を運転しての来院はお控えください。検査で鎮静剤を使用する場合があり、検査後に車を運転して帰宅することができません。
Step4検査
検査前の準備として、コップ半分ほどの消泡剤(液体)を飲んで胃の中の泡を除去し、内部をきれいにします。
鎮静剤を使用した場合、うとうとして呼びかけに応答できなくなる程度に眠くなった状態で検査を始めます。
内視鏡検査では、先端にカメラのついたスコープを口または鼻から挿入し、食道、胃、十二指腸を詳細に観察します。検査自体は約5~10分で終了します。
検査後は20~30分ほどベッドで休んでいただきます。
Step5検査結果
診察室にて当日の結果を説明します。
検査後、休憩後に胃内視鏡検診の結果を写真を使って詳しく説明いたします。その後、当院の日本消化器内視鏡学会専門医によるダブルチェックが完了した後、希望者や要精密検査となった患者さんに再度結果を説明します。
慢性胃炎や萎縮性胃炎など、ヘリコバクターピロリ菌感染が疑われる方には、後日結果を報告します。その際は報告書を持参いただき、再び外来での受診をお願いします。
また、検査とは別に、保険診療での診療も行っています。