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2020.01.23

アニサキス 100例

 この2月で開院して2年になりますが開院以来100例目となる胃アニサキス症の症例を経験いたしました。

当クリニックは豊洲市場と築地の中間に位置して開院当初より多くのアニサキス症の患者さんが来院されました。

原因となる食材としてはしめさば、かつおでほぼ7割程度を占め、それ以外ではあじ、いさき、たい、いか、さんま。サーモン等々多岐にわたりました。冷凍ものはほぼいませんでした。

内視鏡所見としては開院前はアニサキス症をあまり見ることがなかったのでアニサキス虫体をみてから初めて胃アニサキス症と診断しておりましたが、症例数を重ねて、胃の粘膜の浮腫、発赤、びらん等でアニサキスと診断して、それから虫体を探すようになりました。

中には胃の大彎ひだの粘膜浮腫でアニサキス虫体がなかなか見つからず、鉗子にてひだを押し下げて何とかひだの間にあるアニサキスを確認して除去した症例もあれば、食後で胃の残渣があり、仰臥位、右側臥位と体位変換をして重力で残渣を移動してアニサキスを除去した症例もありました。

また胃アニサキスではなく小腸アニサキスによる腸閉塞に至った症例も経験いたしました。

印象としては重力の影響によるものか、胃の大弯、後壁にアニサキスがいることが多い印象でした。(時間に余裕があれば部位、原因食材等をまとめようと思います。)

当初治療もアニサキス虫体を除去して経過観察でしたが、粘膜浮腫が残存するのでその疼痛で再受診する患者さんがいました。

疼痛はアニサキスによる粘膜局所のアレルギー反応によるものなのでセレスタミン等の抗アレルギー薬、NSAID等の鎮痛薬を投与することによりアニサキス除去後に再受診する患者さんはいなくなりました。

多くの症例を経験してだいぶ当院でのアニサキス症に対しての診療が確立してきました。

万が一アニサキスが疑われる腹痛が出現した際は一度お問い合わせください。即日での内視鏡検査も可能です。